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DI事業本部・PI商品企画部 井戸本 康孝 |
DI事業本部・PI事業部・設計2部 野田 康 |
DI事業本部・システム技術部門・カメラ部 朴 憲久 |
Headquarters・クリエイティブセンター・モバイルプロダクトデザインスタジオ 林 春生 |
DI事業本部・ソフトウェア技術部門・カメラ制御部 小柳 正和 |
DI事業本部・オプト技術部門・光学技術部 金森 樹 |
Rという新たなカテゴリーの誕生
井戸本:DSC-R1はRシリーズという新しいカテゴリーの1号機。すでにハイエンド機種としてFシリーズを世に出してきたわけですが、RはFの後継ではないんですね。従来のハイエンドモデルに磨きをかけ、最高のデジタルカメラに匹敵する画質を手の届きやすい価格で提供したい、というのがRの第一の企画意図。Fのシステムも魅力ですが、それに縛られるということはなかったですね。
野田:Rシリーズでは、新開発の大判CMOSセンサー(イメージャー)を搭載。全く新しいものに挑戦したかったので、ゼロベースでスタートしました。今回は、有効1030万画素の超高画質イメージャーの特性を素直に出したかったので、新しい試みを随所に取り入れています。もちろん、Fで追求したデジタルカメラの使い勝手のよさやメリットは引き継いでいますが、コンセプトとしてはまったく別のカメラです。
新開発・大判CMOSのすごさ
井戸本:大判CMOSセンサー、広角24mmの一体型広角〜望遠レンズ、フルタイムライブビューが可能な2型のフリーアングル液晶。これがDSC-R1の3大特長。いずれも従来にない新技術を使っています。
朴:このイメージャーは広ダイナミックレンジ、高感度、低ノイズが特徴です。そして、有効画素10.3Mという数値を見てもわかるように、ものすごい解像度が得られます。いかにこの大判のCMOSを使いこなすかというのが開発のポイントでした。
野田:ダイナミックレンジが広く、高感度だから画像が非常になめらかになります。自然なグラデーションが得られるので、奥行きの表現も従来より深く繊細になりました。開発中は、ボケ具合を見るために花のアップをよく撮ったけれど、作ってる本人達が信じられないくらいキレイで本当に驚きました。
林:私は人間の肌のグラデーションがどれだけ表現できるか知りたくて、DSC-R1で最初に女性を撮ってみました。いいですよ、これ。デジタル画像特有の硬さがない。
朴:僕はDSC-R1で最初になにげなく遠くに置かれてあった人形を撮ったんです。そうしたら、人形の服に変な模様が映ってて、、これはおかしいんじゃないか、と思ったんです。よく見たら、それは服の生地の模様だったんですね(笑)。ある意味、怖いぐらいの解像感です。まるでデジタルハイビジョンを初めて見たときのような衝撃でした。
広角24mmにこだわった理由
井戸本:一体型レンズの利点の一つは、ゴミの侵入が心配なレンズを交換しなくてもよいことにあります。そのためには1本のレンズでどこまでカバーできるかが非常に重要です。その上で、10.3Mという高精細を生かした風景撮影を楽しんでいただきたいという思いから、広角に強いレンズとしたいと考えました。
金森:これから作品を撮りたい、という方を想定したカメラですが、どんな焦点距離が良いかかなり悩みました。チョイスしたのは広角24mm〜望遠120mm。もっと望遠機能が欲しいという意見もありましたが、広角レンジの表現のおもしろさにこだわって、このレンジに決めました。24mmは28mmより一歩踏み込んだ写真の面白さが一番出るところ。近くまで寄って撮影すると当然、物は大きく見えていわゆる寄りの画像になりますが、ある位置まで引くと遠近感がぐっと出ます。風景なら、人間の視界よりもっと広い世界になるわけです。28mmから24mm。たった4ミリですが、この差は大きいですよ。
小柳:Fナンバーも2.8と明るいから、開放でも自然できれいな画像が撮れますね。
金森:大きくなったイメージャーの性能もレンズとしてフルに出したかったので、明るいレンズを使いたかった。コントラストに重点を置いて、開放絞りからシャープでなおかつ解像感がある表現力を目指しました。従来にない大きなものも含め、非球面レンズ4枚を搭載。開放でもなめらかなコントラストと解像感をはっきり得られると思います。
フリーアングル液晶とライブビュー
井戸本:露出やホワイトバランスなどの設定が即座に液晶画面で確認でき、作画に専念できるというのがデジタル一眼レフとの大きな違い。コンパクトカメラでは当然なのですが、それを大判センサー搭載の高画質カメラで実現したことは、画期的な一歩ではないかと思います。
小柳:このフリーアングル液晶もポイントですね。表示部分が従来のモデルと大きく変わっています。核となるのはライブビューという考え方。画面を見ながらすべて操作ができ、作画に集中できるようなものにしたかった。イメージャーの縦横比を3:2としたことで、4:3の液晶画面の下部に空きスペースが生じます。ここにいろいろな情報を表示することで、ライブビューの機動力がより高まりました。
林:この液晶画面は角度も自在に変えられるので、カメラを低く構えたときも見やすくなっていると思います。カメラを固定したまま、ライブビューを見ながらピントの位置も自在に合わせられ、それがリアルに画面で見られるわけです。これは従来のデジタル一眼レフではできなかったこと。
小柳:絞りの深度を画面で確認できるのもうれしいですよね。一眼レフでは撮ったあとでないと確認できないですが、DSC-R1ならボケ具合もその場で確認が可能。ライブビューで非常に直感的に操作できるというのが、デジタル一眼レフカメラとの大きな違いですね。
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