SonyStyle


〈ネットジューク〉で広がる自分だけの音楽世界[1]

INTERVIEW

ソニーの独自開発による新しい技術「12音解析技術」を搭載するために誕生したのが、新型〈ネットジューク〉。自動で曲を振り分け、ラジオの音声と音楽を分けて録音する。こんなことが本当にできるとは、開発者たちも最初は「夢か」と思っていたとか。その開発秘話を中心に、この機種にかける思いを語ってくれた。

「12音解析技術」

「12音解析技術」という技術は、どんな発想から生まれたのですか?

瓜谷さん瓜谷さん

瓜谷ネットジュークの前機種(NAS-M7HD、 NAS-D5HD)を作ったときから、HDDにこれだけ曲を貯められるのだから、それをさらに楽しく、ラクに使えるようなものにしたいという思いが強かったんです。そこで音楽の管理を自動でネットジュークに「おまかせ」できたら、というアイデアが出てきました。その段階では、自分自身が「そんなこと本当にできるのか?」と思う部分もありました。できればいいな、という希望にすぎない感じでした。それが、設計チームの力で「いける!」ということになり、現実のものになったんですよ。そのために必要だったのが「12音解析技術」なんです。

荒木設計担当としても、自動で音楽を振り分けるという新鮮な機能をぜひ、取り入れたいと考えました。他部署で音楽解析の基礎研究を行っているチームがいて、彼らとの出会いが商品化へのスタートになりました。

向山わたしはDI(デジタルイメージング)という主にサイバーショットやハンディカムを扱う事業部門にいるのですが、所属しているソフトウェア開発チームでは写真や映像の他にも音楽を解析する技術やアプリケーションの開発を行っています。その中でソニーの情報技術研究所いうところで研究されていた「12音解析技術」というものに出会い、商品に繋げるためさまざまな技術検討を行った結果、今回の「おまかせチャンネル」というアプリケーションの開発を進めてきました。

実際に、どのようなしくみで音楽が解析されているのですか。

向山さん向山さん

向山12音階とは例えばピアノの白鍵と黒鍵の一オクターブ分のことです。12音解析技術では音声情報を、ド(C)、ド#(C#)、レ(D)、ミ(E)…シ(B)の12の音ごとに、音の強弱や長さによって表れる特徴を解析していきます。 音楽が演奏される時間の経過に沿って、コード進行の繰り返しパターンや、盛り上がっている区間などの情報を解析し、音楽の特徴量というものを取り出してます。

荒木それぞれの音の基本的な特徴から、明るい、暗い、リラックスなど感覚的なジャンルの中に振り分けていくしくみです。基本的な特徴は35種類。多くの情報を集めて、できるだけその音を細分化できるようにしています。

瓜谷この解析技術を使って、思った以上に機能が充実しましたね。自動で音楽を振り分けたり、連想される曲をピックアップするなど、今までにない音楽の聴き方が提案できましたから。

瓜谷 尚大
【企画】
オーディオ事業本部
統合商品企画MK部門
PA商品企画MK部
瓜谷 尚大うりや なおひろ
向山 亮
【ソフトウェア開発】
デジタルイメージング事業本部
ソフトウェア技術部門
応用技術部
向山 亮むかいやま りょう
荒木 聡
【アプリケーション設計】
オーディオ事業本部
パーソナルオーディオ事業部
HDA商品設計部
荒木 聡あらき さとし