「梅雨でも陽気に」Vol.1 セウ、日本デビュー
[2007.06.29]

拍子抜けということばがありますが、拍子が抜けるとは、なんと巧い表現でしょう。しかも、拍子が抜けているわりに、リズミカル。日本語って、すばらしいですね。
今のわたしが、まさしく拍子抜け。雨が少ない梅雨に、ちょっぴりとまどっているのです。
なにせ自慢できるくらい雨が苦手ですから、「過剰防衛」をしていまして、このサイトに寄ってくださるあなたのためにも、「梅雨でしめらない音楽」を山盛りご用意。
でも、実際は? 今この星で起きている異常気象は、わたしたちの想像をこえているようです。降雨量の少ない梅雨→猛暑→渇水という不安が、既に叫ばれています。
不安は、心のみならず、身体にも悪いとか。。。
実際にことが起きた時より、それを事前に想像しているときの方が、人はストレスを強く感じるそうなのですから、不安を払拭して陽気にくらすことが健康にも肝心です。

さて、「梅雨でも陽気に」シリーズ第1回は、ブラジルの美しきシンガー・ソング・ライター、セウの日本デビュー・アルバム『セウ』をご紹介しましょう。「じめじめ」ばかりか、「不安」をも吹き飛ばしてくれそうな、乾いた風を運んでくるのです。
セウ。ポルトガル語で、「空」という意味だそう。20代後半。
久しぶりに、ブラジルが生んだ真の才能の登場だと、わたしを興奮させた女性です。あのカエターノ・ヴェローゾ様が、「次世代を代表するシンガー・ソング・ライターだ」と、ほめているだけのことはあります。
セウの声は、そう、「空」のよう。
一度聴いたら忘れられないのに、では、どういう声だって聞かれても、ちょっと説明に困るような、それ自体には色がない声。でも、曲を書きますからね。こちらは、ブラジルらしいサウダージ(哀愁)たっぷりで、濃い。その物語によって、空の色が変わるのです。
セウの空の向こうに未来、アフリカ、昨日流した涙、さまざまなものが見えてきます。その一つひとつの景色に魅せられてやみません。
セウはサンパウロに育ち、ジャズが好きで少女時代から歌ってきたので、レイド・バックした歌い方をします。自然、レトロな感じが醸しだされますよね。ビリー・ホリデイを彷彿させる曲もあります。
でも、プロデュースは「City of God Remix」に参加して大きな話題を呼んだBeto Villaresですから、バックのサウンドはぐっと未来志向。その対照も、大変面白いんですね。
こういった要素すべてが、セウというパレットのうえで、美しくブレンドされているのが『セウ』だといえるでしょう。
きらめく太陽を声の底に沈めて、やわらかな声で21世紀を歌うセウ。
黄昏を深紅にそめるセウの歌は、わたしには既に欠かせないものになっているのです。
セウ
「セウ」
ビクターエンタテインメント
UCCM-1114
2007年5月30日発売
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権利者の許可を得ずに、複製することを禁じます。 |



6月22日、夏至の夜は、「キャンドル・ナイト」ですごしました。
キャンドル好きのわたくしではありますが、これはムーディな演出を考えてのことではありません。
全国的には、22日から24日まで行われるキャンドル・ナイト。午後8時から10時まで電気を消して、「豊かさとは何か」を問い直し、スロー・ライフをひと時でも実践しようという試みです。
5年目の今年は、全国6万ヵ所以上で、消灯されます。24日には、東京タワーでも、午後7時50分から消灯カウント・ダウン。
立教大学では、21日に「詩の授業」で、キャンドルの灯火のもと、「私のしあわせ」をテーマにした詩を朗読する授業があったと聞いています。
一切の電気を消して。
実際にやってみると、やはりキャンドルだけですから、最初は暗さにとまどいました。
最初の1時間は長く感じましたが、9時から10時までは早く過ぎていきましたね。
CDプレイヤーもPCも使わないわけですから、自然に内省するしかなく、貴重な時間になりました。
キャンドル・ライトでお風呂に入ろうと思いましたが、これはちょっぴり怖そうで、やめました(笑)。
キッチンで、ウコン茶を煮出したりしていたのは、きっともっと「火」がほしかったからでしょう。
午後10時がまわって、部屋の電気をつけたら、まぶしかったこと。
灯火のもとで見えてくる世界は、意外にも温かく、人とのつながりのありがたさに充ちた光景でした。
これはタック&パティ夫妻から、結婚祝いにいただいた、キャンドル・スタンド。特別な夜には、使わせていただいています。
バリ製の、テーブルにいつもおいてあるもの。
やはり「地震の国」ですから、高さがあるものより、こういった低いキャンドルにしました。