中川ヨウのミュージック・ダイアリー

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「梅雨でも陽気に」 Vol.2&3 アルベルト・シロマ/スパ二ッシュ・ハーレム・オーケストラ

[2007.06.30]
 雨がふりだして、梅雨らしくなってきましたね。
 こうなってくると、湿度をさげる音楽を選びます。家で本を読んでいられる日なら、雨にはバッハがあうのですが、外出する前の元気づけにはリズムがなくちゃ。と、「お陽気なら任せて」のアルベルト・シロマの『バン!バン!バン!〜熱帯歌謡大全集』を大推薦。

 ディアマンテスのヴォーカル、アルベルト・シロマが(ほとんど)スペイン語で歌うのは、ラテンの衣装に衣替えした歌謡曲。タイトル曲は、かまやつひろしがスパイダース時代に書いた名曲、とぼけた顔して〈バン!バン!バン!〉。
 石原祐次郎の〈夜霧よ今夜もありがとう〉をグラシアス・アモールと甘く歌い、井上陽水の〈リバーサイド・ホテル〉が南米の官能あふれる歌になっているのです。この〈リバーサイド・ホテル〉が、一番好きかも。すごくロマンティックな歌になっています。

 バックが、カルロス菅野ラテンオールスターズだから、ラテン化がお見事。以前はオルケスタ・デラ・ルスを率い、現在は熱帯ジャズ楽団を率いている、カルロス菅野だけのことはあります。その熱帯ジャズ楽団も参加していて、サウンドが厚いし、熱いし、ラテン好きにはたまりません。ラテンで踊っていますという、「Shall We Dance ? 派」にも、もってこいですよ。
 困るのは、これをウォークマンで聴いていると、信号待ち@横断歩道で、ダンスのステップを踏んでしまうことかしら。
 歌謡曲のすばらしさに異なる角度から光を当てた点も、高く評価したいアルバムです。
ラテン系で、もう1枚ご紹介しましょう。サルサ!です。
 スパニッシュ・ハーレム・オーケストラの『ユナイテッド・ウィ・スイング』は、NYラテン・シーンの中心人物、オスカール・エルナンデスが率いるサルサ・バンドの新作。これも、「踊らにゃソンソン系」のアルバムで、めっちゃ楽しい。

 歌を主役に、サルサのリズムを彩るホーンが華やかなんです。それでいてサウンドの厚みより、軽やかさが耳に残る点も、スパニッシュ・ハーレム・オーケストラの特徴のひとつですね。
 ポール・サイモン自身もレコーディングに参加し、彼のヒット曲をサルサにアレンジした〈レイト・イン・ザ・イヴニング〉も面白いんです。

 ヒスパニック系の人口が増加していますから、アメリカでのラテン音楽熱は、ブームという一過性のものではなく、今後もまちがいなく続くことでしょう。

実は、わたしは大のダンス好き。父親ゆずり、です。
父と彼のもとで働いていた若い方達と、お祝い事があると、大勢でダンス・ホールにくりだしたものです(ダンス・ホール→ディスコティーク→クラブという順で存在していたわけです)。 わたしは3歳くらいから、連れられて行っていましたね。父の足の上にのって、ジバダッグ(ジルバ)を踊っていました。< それ以来、世界のどこに行っても、その国の踊りが見たいし、見れば比較的すぐ踊れるようになります。 邦楽系も好きで、京舞である地唄舞では、名取りです。あら、自慢ぽくなってきちゃいましたから、このへんで。
梅雨時、どうかお大切におすごしください。

しっかり踊ろうというときは、ダンス・シューズで。
わたしは大手のものより、上野のケントが優れていると思います。
今後は、アルゼンチン・タンゴを踊れるようになるのが、夢。

オリジナルシューズメーカー
『ケント』
http://www.kent-shoes.com/

Photo by mako-san

アルベルト・シロマ
「バン!バン!バン!〜熱帯歌謡大全集」

M&I Records
MYCD-30418
2007年5月16日発売

01.Good Bye Day
02.バン・バン・バン
03.Solament Una Vez
04.Cerveza
05.リバーサイド・ホテル
06.Begin The Beguine
07.愛の奇跡
08.夜霧よ今夜もありがとう
09.ダンスはうまく踊れない
10.Soy
11.桜坂

権利者の許可を得ずに、複製することを禁じます。

スパニッシュ・ハーレム・オーケストラ
「ユナイテッド・ウィ・スイング」

MUSIC CAMP, Inc.
MCS-3066
2007年4月29日発売

権利者の許可を得ずに、複製することを禁じます。

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