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中川ヨウのミュージック・ダイアリー

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ビルボード ライブ東京、華麗にオープン

[2007.08.31]
 ビルボード ライブ東京が、8月中旬に、東京ミッドタウン内にオープンしました。港区に新しくできたゴージャスなクラブに、話題騒然。同じパイの奪い合いにならないよう、それぞれのクラブが、独自のプログラムと工夫で新規観客を獲得してくれることを祈りつつ、見参です。
 まず東京ミッドタウン自体が、最近できた複合施設のなかでは、わたくしは好きですね。防衛庁跡ですから、広々としていて、緑も多く、ゆったりとした雰囲気がありますから。
 そのひとつのビル、ガラリア内に誕生した、ビルボード ライブ東京。トップ10以下の、ロングテール・コンテンツがビジネスになりうる21世紀。ロングテール音楽、つまりトップ10に入ることはないけれど、大人の観賞にたえうるよい音楽を聴く場という設定が、いいじゃないですか。

 クラブというより、オペラ・ハウスのような天井の高さと、だんだん畑状の客席が、スタイリッシュ。実に1階から、5階まであるのです。その5階は、セルフ・サービスのリーズナブル席に設定されていて、各人各様に楽しめるところも、大人な仕様です。ただ、オープニングのスティーリー・ダンでは、このリーズナブル席で\9,500だったそうなので、音の聴こえ方との兼ね合いで考えると、ちょっとお高いかなぁ。
 内装・外装的な売りが、画像の「大窓」。外の緑、あるいは夜景が見えるこの大窓は、普通ライヴ・ハウスでは、音響的に絶対設置しないものなのですが、そこはカーテンの素材に工夫を凝らした成果で、問題ナシ。立派に売りになっていました。
 バブルがはじけてからのことですが、スポンサーについてくれる企業がなくなってからというもの、海外タレントにとって来日公演をするのが、難しくなっている現状です。ネックは、東京一カ所公演では諸費用をまかなえないこと。実は数カ所でも難しく、ほんとうはアジアン・ネットワークができるのが望ましいのですね。でも、現状ではこのネットワークを作るのが日本では遅れていて、アジアの輪からも、お呼び待ち。今ひとつ、積極的なネットワーク作りがなされていません。
 その点、ビルボード ライブは、東京〜大阪〜福岡という3店舗展開ですから、必要最小限度の条件を充たします。これは、好条件ですね。
 経営社である阪神コンテンツリンクは、今後米ビルボード社から入ってくる音楽情報を、最大限にいかしていく予定だといいます。
 多様な展開を予定していますが、まず10月にビルボード誌を飾ったヒット・コンピレーションCDが各レコード会社からリリースされます。
 他にも
 ・2005年から始めたビルボードの携帯サイトを今秋、リニューアル。
 ・ビルボード・マガジンの日本版WEBサイトの立ち上げ。
 ・メディアに対するビルボード・チャートの販売などを、考えているとのこと。
 ビルボード・マガジンの日本版ウェブサイトは、一日も早くお願いしたいですね。

 ソニスタ・ファミリーとしては、ビルボード ライブ大阪(旧ブルーノート大阪)が、大阪 ソニースタイルストアと同じビル内にあります。こちらも新装開店しているので、大阪の盛り上がりも期待したいところです。
 オープニング記念のスティーリー・ダンは、わたくしは8月20日の月曜日に、毎日新聞・学芸部の川崎 浩さんと観にいきました。
 夕方6時から、「元祖チョイ悪オヤジ」である彼らがステージに、オン・タイムで登場する。このことが、まずミステリーでしたね。なにせ、アルバム作りに数年、スタジオ借りっ放しで録る、という伝説的逸話のある彼らです。
 ヒット・パレード総まくりにも、感激というより、え、いいの〜?という「?」つきかしら。〈ヘイ・ナインティーン〉に〈ペグ〉。〈バビロン・シスターズ〉をシェイク・イットさせたら、麗しの〈エイジャ〉と、もう余すところなく聴かせてくれるのです。
 メロディは面白く、彼らが好きでつけるリズムの変化には、時代を、少し感じました。
 こういった時の流れを甘受するのが、観客の役得ですけれど、昔好きだった者としては、あまりサービスしてもらうと、悲しくなるのね。
 でも、今回はビルボード ライブ東京という、でき立てほやほやのクラブの御披露目でありましたから、そのシナジーがあるから、めでたし、めでたし。

 パティ・オースティンの歌声も聴けるし、本場ボッサ・ノヴァの大御所出演もあるので、また必ず足を運ぼうと思っています。

毎日新聞、学芸部の名物記者、川崎浩さんと。
実は、ノンプロで、川崎さんほど歌の巧い人を、
わたくしは他に知りません。

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