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中川ヨウのミュージック・ダイアリー

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Body & Soulがスマイルした夜

[2008.05.30]
 南青山にあるBody & Soulは、30年来のお気に入りのジャズ・クラブ。オーナーの関京子さんの、確かな審美眼が、いいジャズを選りすぐって店にかけてくれるからです。
 その京子ママ(といつも呼ばせてもらっている)から、招集がかかりました。聞けば、吉田ミカさんというマリンバ奏者が、チャリティでBody & Soulに出演するというのです。彼女をサポートするメンバーが豪華極まりなく、エディ・ゴメス(b)、スティーヴ・ガッド(ds)という強力リズム隊に、ジャンルを超えて活躍するリチャード・ストルツマン(クラリネット)、そしてその息子であるピーター・ストルツマン(p)といった面々。
 「ヨウちゃんも、来る〜?」
 「はーい、絶対行きたい!仲間と行っていいですか?」
と相成り、5月11日、Body & Soulに行ってきました。

 当方のメンバーも豪華で、20代からの親しい友人であるデジタルハリウッド大学学長、杉山知之さん。慶應義塾大学での我がボス、小川克彦教授。IT界では「ガッド・クラス」の2人をお連れし、6時頃Body & Soulに到着。Body & Soulでは、日野皓正ご夫妻が隣にいらして、客席も大変華やかでした。

 聞くと、吉田ミカさんは元来パーカッショニストで、天草市と熊本市で凱旋コンサートをしてきたそうです。エディ・ゴメスと共演するのも、今回3度目で、「メンバーがアメリカに帰る前に、ぜひ東京でもやりたい」と打診したところ、エディとスティーヴが「ならば大きな小屋じゃなくて、お気に入りのBodyでやろう」と。結果、「SMILE SMILE PROJECT」のチャリティとしてこのライヴ・レコーディングが行われることになったそうです。

 「SMILE SMILE PROJECT」とは、日本児童家庭文化協会から生まれたチャリティ・プロジェクトで、「未来の子供たちのために、社会全体への参加/支援/行動を啓発するチャリティ・メディア・プロジェクト」。
 同プロジェクトには、ITベンチャーの若手ビジネスマンたちが大勢協力しています。若い世代が、本格的に福祉に取りくみ始めたことはすばらしいことです。ぜひ発展、活躍してほしいと願っています。2009年に当夜のコンサートを収録したライヴCDをリリースする(1000枚限定にし、オークション形式を想定)予定で、そのためのギグとなったわけです。
 ギグは、まずレコーディングありきだったのでしょう。難曲、大曲が最初に演奏されました。メシアンの「世の終わりのためのカルテット6楽章」など、すばらしいコンポジションには違いないのですが、ちょっとスマイル・スマイルというわけにはいかないナ、というのが冒頭の正直な印象でした。
 でも、いい曲で場にふさわしい曲ももちろん演奏されましたし、〈レイン・ダンス〉は、しっとりとした雨だれから、激しい雨足までを吉田ミカさんのマリンバが表現して、その素直な演奏に好感をもちました。
 また、〈ミカ・スウィーター〉という組曲は、「ミカの今回のコンサートという夢の実現を喜んでいる」と、エディ・ゴメスが彼女のために書き下ろしたもの。武満徹の〈翼〉では、マリンバとクラリネットがシンプルにやさしさをこめて武満メロディを奏したのが、功を奏しました。

 ライヴは、いつも一期一会。その真剣勝負をどう楽しくやるかが、演奏家たちにとってはチャレンジです。
 エディのベースがもつ歌心を間近に聴き、スティーヴの躍動が健在なのもうれしいことでした。(8月にブルーノート東京にリーダーとして来日します。>詳しくはこちら)ストルツマンの音色は柔らかな色調をもってすばらしいし、息子のストルツマンは充分にその腕を聴かせでくれました。
 吉田ミカさんには、今後の活躍を期待しています。どんどんジャズのライヴに足を運んで、どうジャズ・ミュージシャンが相互にコミュニケートしているのか知ってもらえたら、よりすばらしい演奏になるでしょう。

 Body & Soulで用意されたシチューなどの食事もおいしく、友人たちとの再会もうれしく、帰り道ではスマイル・スマイルなわたくしでした。
 ふっとこぼれるスマイルは、生きていく上で、大切な休止符。スマイルも、音楽も、余裕がなくては生まれ得ず、楽しめないもの。心からの笑顔が浮かぶ日々をお互いに送りたいものですね。

左からリチャード・ストルツマン(クラリネット)、
エディ・ゴメス(b)にスティーヴ・ガッド(ds)

スティーヴ・ガッド と、吉田ミカ(マリンバ)

リチャード・ストルツマン、エディ・ゴメス

リチャードの息子、ピーター・ストルツマン(p)

楽屋でのエディ、スティーヴに、
聴きにきていた日野皓正(tp)

ご一緒したデジタルハリウッド大学の
杉山知之学長、中川ヨウ、小川克彦先生
(同い年で、しかも3人とも水瓶座)

【山中湖】

大型連休の終盤、5日に東京を立って6日に戻るという急ぎ足の行程で、山中湖に行ってきました。主な目的は「連休中に遊んじゃった」という気分を味わうこと。第二、富士山を見たかったこと。でも、2番目の目的は、天候次第ですし、最近の不安定な気候を思うに、難しいかもしれない。

そう思って出かけたのですが、運良く6日は五月晴れ。しかも、TVの報道とは違い、行きは2時間、帰りは1時間半の渋滞なしのストレス・フリー。いい空気を胸いっぱい吸って、富士山を見て気も大きくなり、心からリフレッシュした旅でした。

逆さ富士が映りこんだ、静かな山中湖の湖面。

6日だけ、ラッキーにも晴れ上がったのでした。

ほど近い、富士忍野八海にあるおいしいおそば屋さん「天祥庵」で。からみ大根そばが、非常に辛いけれど美味。

山中湖畔の、植物園のチューリップ。

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