Camera Style Top > サイバーショット > A Beautiful World > 「スマイルシャッター」ができるまで



荻原 「スマイルシャッター」は最終的にデータの検証、つまり笑顔の画像の数が、開発のカギでした。そこに時間と労力がかかりましたね。
もちろん、サイバーショットを開発しはじめて以来の、膨大な量のテスト画像はあります。でも、それだけじゃ足りない。社内で、いろんな部署の人に「顔撮らせて!」と頼んだり、海外の社員に「サイバーショットで笑顔を撮って送って!」と協力してもらったり。いろんなバリエーションの笑顔を集めました。
小川 僕はよく言うんですが、このサイバーショットはたくさんの笑顔を知っている。すごい数の笑顔を知ってるんです。
だからこそ、出来上がったものには、自信を持っています。年齢、性別、人種を超えて、高い精度を実現しています。箱を開けていただいて初めてお会いするあなたの笑顔もきっとそのサイバーショットはもう知っているはずですよ。

小川 スマイルシャッターは会話しているだけで誤作動したりしないように、いわゆる「微笑」では反応しにくいように調整してあります。うまく笑顔が認識されるためには、カメラの方を向かって、口をあけてしっかりと笑ってください。前髪が目にかかったりしていないこともポイントです。心の底から笑顔になれば、きっとカメラが反応してくれるはずです。

荻原 普段から、如何にカメラに高度な知能を持たせるかということを考えてますが、それには、ふたつの方向性があると感じています。ひとつは、人間に近い考え方をカメラに入れることによって、3A(AF/AE/AWB)のそれぞれを高め、画質をあげていくという方向性。もうひとつは、「スマイルシャッター」のように、撮りたい瞬間を逃さないよう、人間と同じように、あるいは人間より早く判断する、という方向性です。それが「顔検出」であり「スマイルシャッター」であり、またこれから生まれてくる新しい技術です。
小川 「スマイルシャッター」は、これまでにはない、新しいデジタルカメラの使い方を広げてくれるツールです。カメラが自動的に楽しい瞬間を感知して撮ってくれるというのは、人がシャッターを押して写真を撮るという、150年以上続いた文化に対する挑戦かもしれないなんて思っています。みなさんも、この文化の不連続点(笑)をぜひ楽しんでください。