Network Music Style
INTERVIEW
開発者インタビュー
メディアレス時代に相応しい音楽の楽しみ方を追う
−−今回のウォークマンの新機能についてお話を伺えますか?
高塚 進さん
木野内:ミュージックプレーヤーを取り巻く環境の変化を語る上で、メディアの存在は避けて通れません。今まではテープや、CD、MDで音楽を外に持ち出して楽しんでいましたが、今はそれがHDDやフラッシュメモリーが主流になってきています。つまり今はメディアがない時代。メディアレス時代には、今までとは違った、大容量メディアレスに相応しい音楽の楽しみ方があるのではないかと考えました。
塚崎:音楽の楽しみとは、そもそも何でしょうね。僕は1つが“出会い”だと思っています。テレビやラジオから偶然に流れてきた音楽がその時の自分の感情や環境とあいまって、「あ、この曲すごくイイんじゃない」と出会う。それがその時の悩みや環境にピッタリしていて、つい思い出の一曲になったり、一緒に聞いていた人との思い出が重なり、忘れられないものになったり・・・。それが音楽の温かさだと思うのですが、全ては音楽との“出会い”があってこそ。でも最近はテレビでもラジオでも流れているのは、ヒットしている曲ばかり。いつも同じアーティスト、みたいな感じがしませんか?昔のようにふと流れてきた音楽が、妙に自分の心境とマッチして、「この曲いいんじゃない?」と思うことが減ってきているように感じていたんです。
音楽との“出会い”をもたらす新機能 “インテリジェントシャッフル”
木野内:HDDには、何千曲もの音楽を入れることができます。自分が何を入れたのか忘れてしまうくらい。だから聴いていると、自分が入れた曲ですら「こんな曲入っていた? 」という新しい発見があったりする。そんな偶然の“出会い”を生み出すことができるのは、大容量メディアレス時代だからこその音楽の楽しみ方ではないでしょうか。
高塚:シャッフル機能への要望が強いというのも、みんなこんな偶然の“出会い”を求めているからだと思うんですよ。そこで今回のウォークマンには、新たに『よく聞くシャッフル』・『タイムマシンシャッフル』・『アーティストリンクシャッフル※』・『スポーツシャッフル※』の、あわせて『インテリジェントシャッフル』機能をつけました。
ウォークマンAシリーズ[HDDタイプ]に搭載された『よく聞くシャッフル』は名前の通り、再生回数の多いものからシャッフルしてくれるというもの。『タイムマシンシャッフル』は、ウォークマンがランダムに曲の発売年を選んでくれて、そのときに発売された曲だけでシャッフルしてくれるのです。例えば1983年とランダムに選ばれると、1983年に発売された曲だけをシャッフルして流してくれるというものです。
※『アーティストリンクシャッフル』・『スポーツシャッフル』はウォークマン Aシリーズ[メモリータイプ]のみの搭載です
木野内:画面表示もスロットマシンみたいに数字がクルクル回って、ランダムに年が選ばれて、その年に発売された楽曲が流れ始めるなど、インターフェイスにもこだわっていますよね。もちろん自分でリリース年をリストサーチから選び、曲をシャッフルすることも出来ますよ。
高塚:“インテリジェントシャッフル”と銘打っているように、ウォークマン自体が聴く人の趣向にあったものをあらかじめ選んでシャッフルしてくれるのが特徴です。また聴いた曲の履歴も過去3年分も残すことができるので、例えば2年前の自分が何を考えながら聴いていたのかとか、あの当時の彼女の影響でこんな曲をたくさん聴いていたなあ(笑)とか、当時の音楽を通じて過去の自分に出会うこともできるんです。中でも“出会い”を提供するという中でもっとも注目してもらいたいのは“アーティストリンク”機能ですね。
音楽を音楽の要素で分類し、聴く検索を楽しめる“アーティストリンク””
−−その“アーティストリンク”とはどんな機能なのですか?
高塚:大容量のデジタルミュージックプレーヤーの場合、非常に多くの楽曲を収録できるので、「次に何聴こう??」と悩む瞬間があると思うんです。そういうときにぜひ使っていただきたい機能です。再生中の気に入ったアーティストから、そのアーティストに近いジャンルのアーティストをウォークマンが紹介してくれるんですよ。
例えば、平井堅を聴いていて、近いジャンルのアーティストの楽曲を聴きたい時、この側面の“アーティストリンクボタン”を押すと、Crystal KayやCHEMISTRY、SAKURA、久保田利伸など、ウォークマンに入っている曲の中から、平井堅と音楽的ジャンルが近いアーティストを自動的に選んで表示してくれるんです。またプレビュー再生という機能でCDショップの店頭の試聴機で試し聞きしている感覚で楽曲の一部分を次々に連続して再生できます。プレビュー再生を聴きながら「このアーティストの曲が聞きたい」というアーティストで決定ボタンを押すと、曲の頭に戻って再生することも可能です。このように音楽を音楽の要素で分類するというのは、業界初の試みだと思いますし、アーティスト名や曲名といった文字情報を見るだけの検索から、「聴く検索」も加わったという点で非常に面白い機能になっていると思います。
−−音楽通を自負する人などから、このアーティストとこのアーティストは違うのではないか? など言われませんか?
木野内:もちろん言われるでしょうね(笑)。
■商品企画担当
高塚 進 (タカツカススム)
コネクトカンパニー 商品企画部
タイムマシンシャッフル選択画面
LINKボタン
このボタンを押すことでアーティストリンクが開始される
アーティストリンク画面
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