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―― 今回のネットワークウォークマンNW-E500/E400シリーズの企画意図は何ですか?
伊藤:ここ最近HDD・フラッシュメモリーを搭載した、新しいネットワーク系ポータブルオーディオが次々と登場する中で、“ソニーにしか作れないメモリー搭載オーディオ”を創りたいと思ったのがきっかけです。
ネットワークウォークマンは、「コンパクトで軽量、小型なのが特徴。だからポケットやカバンの中に入れるのではなく、音楽を身に付けて持ち歩くものにしよう」と考えました。ポータブルオーディオの原点は音楽を「楽しむ」ものであること。だから「事務用品のようなものではなく、身につけてワクワクする要素が必要」というスタンスは2004年10月の設計開発当初からありました。 デザイン画を見ていただくとよく分かるのですが、当初は「身に付けるためのもの=クリップタイプ」でしかありませんでした。(デザイン画1参照)ただこれだと何かが物足りない。パッと目に付くプレミアム感を出せないかと考えたんですね。
そこで出てきたのがファッショナブルだけどモノとしての機能性も兼ね備えている“香水ビン”。「音楽というソースがつまった小ビン。音楽をため、聞きたい時にそこから取り出す」。このコンセプトをデザイナーから聞いた時は、コレだ!!って確信しましたね。デザイン的にも、機能重視のクリップ型から、ビン状になっているのが見て分かっていただけるはずです。(デザイン画2参照)
ボディはガラス製のような透明感のあるものに。そしてそこにつめこまれた音楽が、聞きたい時にあたかも浮かび上がってくるかのように、ディスプレイも表現したい。音楽が自己主張するようなものにしたい。そのためにも有機ELディスプレイの採用も決めました。
その後、どんな場所でも、たとえ身動きの取れない満員電車の中でも、親指と人差し指だけで操作できるようにしたジョグシャトルや音量ボタンなど、操作部分に改良を重ね、今の形状になったわけです。(デザイン画3参照) |
デザイン画1
最初のデザイン。身に付けるものということから、クリップ型になっている。 デザイン画2
“香水ビン”というコンセプトから、ビン底があり、操作部分がキャップ型になっているなど、文字通りビンの形状になっている。 デザイン画3
操作性やビンのコンセプトをより明確にするため、今の形状になった。 |
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